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「未来への大分岐」 資本主義の終わりか、人間の終焉か?(マルクス・ガブリエル)

2020.12.24

現代を「大分岐」の時代と捉え、編者斎藤幸平氏が当代の知識人3名と対話し、
自由で平等な社会つくりを論理的に考察していく。

今年(2020年)2月から5週連続でNHKEテレで放映された「欲望の時代の哲学2020 〜マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント〜」を
見ました。丁度、コロナ感染が拡がって来始めた頃でした。

SNS社会の中、増幅する欲望、怨恨、そして分断。コミュニケーションツールとして期待を集めたデジタルメディアこそが社会を壊していると
ガブリエルは指摘する。5週の番組タイトルは以下のとおりです。
「欲望の奴隷からの脱出」「自由が善と悪を取り違えるとき」「闘争の資本主義を越えて」「私とあなたとの間にある倫理」「哲学が国境を越えるとき」

ガブリエルや斎藤氏が哲学者の視点から未来に向けての提言は、コロナ禍の中、尚更感じ得るところがありました。
未来のためにいますべきこと、今できることを考えさせられました。

 

著書:「未来への大分岐」

著者:マルクス・ガブリエル

   マイケル・ハート

   ポール・メイソン

編者:斎藤幸平

発行所:集英社

発行日:2019年8月14日

 

また、この番組も書籍化されています。

    著書:「マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するⅡ」 自由と闘争のパラドックスを超えて

著者:丸山俊一 NHK「欲望の時代の哲学」制作班
発行所:NHK出版
発行:2020年4月10日

「未来への大分岐」 資本主義の終わりか、人間の終焉か?
  • 三樂文庫No:001
  • 著者:マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ジャーナリストポール・メイソン、斎藤幸平
  • 出版社:集英社
  • 発行日:2019年8月14日

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文章・写真: 三樂編集部