三楽

閉じる

三樂だよりmagazine

「山口県の日本庭園紀行」~1~

レポート 2020.04.16

防府天満宮 芳松庵庭園」(山口県防府市)

名所防府天満宮にお参り目的で行ったところ、参道に名庭がありました。
茶室の門構えからして、名庭に誘われているようです。
門を潜ると左に防府天満宮御神木の楠があります。
推定樹齢800年、毛利の戦いや幕末の志士達を目撃した証人として天にそびえ、太枝を四方に広げ、樹勢、
樹形とも美しく、木精の気を感じさせる巨樹です。
敷石を歩くと程よい大きさの池泉回遊式庭園があり、下記に記されている「暁天楼」が左手にあります。
とても風情のある旅籠屋の面影を魅せてくれます。

「おにわさん」より、本文引用

「防府天満宮」は防府を代表とする神社で太宰府天満宮・京都の北野天満宮と並んで「日本三大天神」の一つ

とされています。

菅原道真が九州・太宰府へ流される途中にこの防府に立ち寄った縁もあり、平安時代の菅原道真の亡き翌年に

創建。

現在の社殿・拝殿は昭和時代に焼失した後に再建されたもので、国登録有形文化財。

参道にあるお茶室「芳松庵」は平安時代に完成した施設で、回遊式の日本庭園があります。

また庭園の一角にある「暁天楼」は、長州藩士を中心とした幕末の志士が利用していたという天満宮の旅籠

「藤村屋」の一部を移築したもの。木戸孝允、坂本龍馬、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文らも出入りしていた

とされ、「暁天楼」という名も山県有朋による命名だそうです。


「防府天満宮の注連柱と拝殿の桜門」

表参道の「石鳥居」(山口県指定有形文化財)と「青銅鳥居」をくぐり、58段の大石段を登ると「注連柱(標柱)と拝殿の桜門」が見えてきます。

「防府天満宮御神木」

クスノキ科ニッケイ属
樹齢800年(推定)
幹周5.6m、高さ27.5m、葉張36m

 

「暁天楼」

 

 

 

この記事をシェアする

文章・写真: 三樂編集部