三樂文庫
軽自動車を作った男 知らざれる評伝 鈴木修
2025.09.19

スズキ自動車の鈴木修氏は3代目の社長。
創業は鈴木道夫、鈴木式織機製作所を創業。
また豊田佐吉が豊田自動織機製作所を創業し、その社内プロジェクトから自動車部が生まれ独立して会社となったトヨタ。
いずれも織機から自動車への経緯が同じ。
また遠州地方、浜松とその周辺の地域が発祥も同様。
加えて、戦後、同じく浜松出身の本田宗一郎が本田技術研究所を作り二輪車づくりを始めた。
私の生まれ育ちが同地域なのでどうしてもこれらのものづくりの創業者(ヤマハは山葉寅楠)たちは興味深く、
郷土愛からか甚く尊敬しています。
しかし、3代目の鈴木修氏は岐阜県下呂市であったことを初めて知りました。
そういえば、鈴木修氏のみ技術畑ではなく中央大学法学部出身で教員、銀行員を経てスズキ自動車に入社し、
営業畑で活躍する履歴は、他のものづくりの人たちと一味違う。
「中小企業の親父」と自ら名乗るこの評伝は、昨年12月に94歳でお亡くなりになるまで、見事に生き抜かれたことを
具に記され気持ちの良い人生の全うの仕方を教えられた気持ちになりました。
ご冥福をお祈りします。

軽自動車を作った男 知らざれる評伝 鈴木修
- 三樂文庫No:162
- 著者:永井 隆
- 出版社:プレジデント社
- 発行日:2025年7月15日
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文章・写真: 三樂編集部